金融機関の金利は〇.〇%~〇.〇%と表現されます。
数字の小さい方が『最低金利(下限金利)』、数字の大きい方が『最高金利(上限金利)』です。
最高金利はどんなに金利が高い人でもその金利という事。
カードローンの金利は、いくら借りてもその金利が適用されます。
カードローンで借入額が多いほど金利が低くなると思われがちですが、それは間違いです。
わかりやすいように極端ですが、限度額400万円の人と10万円の人の場合でイオン銀行カードローンの金利で比較します。
限度額 | 金利 | 5万円借りた時の金利 |
---|---|---|
400万円 | 8.8% | 8.8% |
10万円 | 13.8% | 13.8% |
限度額が400万円の人が5万円借りても金利は8.8%、限度額が10万円の人が5万円借りても金利は13.8%。
同じ5万円を借りても、金利が全く違います。
カードローンの利息(利子)をいくら支払わなければいけないのかは、金利がわかれば下記の計算方法で計算できます。
カードローンの利息=借入残高×金利(実質年率)÷365日×30日(借入日数)
借入残高が10万円、金利13.8%の人が1ヶ月で支払う利息は、
10万円×13.8%÷365日×30日=1,134円
利息計算で1,134円であることがわかります。
この利息の計算式で遅延損害金も計算できます。 遅延損害金とは、返済日が遅れた日数分支払わなければいけないペナルティーのこと。 延滞金の様なものです。
遅延損害金の金利は各金融機関によって決まっており、『借入残高×遅延損害金の金利÷365日×遅延日数』で日割り計算できます。
カードローンの返済額は『約定返済金額』といい、限度額に応じて月々の最低返済額が決まっています。
イオン銀行カードローンの約定返済額は以下の通りです。
前月末日の貸越残高 | 約定返済額 |
---|---|
3万円以下 | 1,000円 |
3万円超~5万円以下 | 2,000円 |
5万円超~10万円以下 | 3,000円 |
10万円超~20万円以下 | 5,000円 |
20万円超~50万円以下 | 10,000円 |
50万円超~100万円以下 | 15,000円 |
100万円超~150万円以下 | 25,000円 |
150万円超~200万円以下 | 30,000円 |
200万円超~300万円以下 | 35,000円 |
300万円超~500万円以下 | 40,000円 |
500万円超~600万円以下 | 50,000円 |
600万円超~700万円以下 | 60,000円 |
700万円超 | 70,000円 |
カードローンの返済金額は『元金+利息』。
イオン銀行の場合、借入残高が10万円の場合の返済額は3,000円。
10万円を金利13.8%で借りた際の1ヶ月利息が1,134円。
返済金額3,000円の内、1,134円が利息となり、元金返済は1,866円だけとなります。
金利が高いと利息が高くなる、利息が高くなると元金が減りにくくなる仕組みとなっています。
カードローンには初めて契約する人限定で、無利息サービスが用意されているローン会社があります。
無利息期間は既定の期間は金利が0%になるというもの。
期間は30日としているローン会社が多く、30日間は金利が0%になり、31日目からは契約した金利が適用されます。
無利息期間内に完済すれば、利息を全く支払わなくてもいいという事になります。
ただし無利息期間終了後は契約金利に戻るため、返済期間が長くなる場合、金利によっては利息総額が多くなり損してしまう事も。 カードローン会社の公式ホームページにある返済シミュレーションを使い、本当に無利息カードローンで特になるのかを計算してみましょう。
カードローンの金利(実質年率)は、あらかじめ規定があり、利用限度額によって段階的に決められています。
金利は借りられる限度額が高額であるほど低くなり、少額であるほど高くなります。
イオン銀行カードローンの商品概要説明書に融資額別の金利の表があるので紹介します。
貸越極度額 | お借入利率 |
---|---|
10万円 ~90万円 | 年11.8%~13.8% |
100万円 ~190万円 | 年8.8%~13.8% |
200万円 ~290万円 | 年5.8%~11.8% |
300万円 ~390万円 | 年4.8%~8.8% |
400万円 ~490万円 | 年3.8%~8.8% |
500万円 ~590万円 | 年3.8%~7.8% |
600万円 ~790万円 | 年3.8%~5.8% |
800万円 | 年3.8% |
貸越極度額は金利のこと。
イオン銀行の限度額は10万円単位、限度額が10万円~90万円の人の金利は年11.8%~13.8%と決まっているのです。
11.8%~13.8%の間でどの金利になるかまでの詳細までは公開されていません。
限度額が10万円の場合は13.8%、そこから限度額が高くなるにつれて金利が下がり、90万円では11.8%になると考えられます。
各ローン会社も同じように限度額によって段階的に金利が決まっており、金利が1段階変わるのは100万円単位です。
カードローンの金利は『利息制限法』によって定められており、既定の上限を超えてはいけない決まりになっています。
融資額 | 金利の上限 |
---|---|
10万円未満 | 20.0% |
10~100万円未満 | 18.0% |
100万円以上 | 15.0% |
ローン会社はこの利息制限法を守り、上限金利までなら自由に設定してよいことになっています。
少額しか借りられない場合でも、金利が20%を超えることはありません。
カードローンの仮審査についてはこちらで詳しく紹介しています。⇒全く違う!カードローンの本審査と仮審査の違い
増額で商品概要で定められた限度額と金利の段階が1段階アップし、結果金利が下がることはあり得る話ですが現実的ではないでしょう。
消費者金融の場合、返済が困難な人はローン会社との相談により金利が下げてもらえたという例があります。
限度額が低いため、最高金利で借りることになります。
しかしすぐ返済できない場合は、低金利カードローンの方が得す場合もあります。
借入金額や返済期間により1か月間無利息、その後金利18.0%よりも、無利息期間なしで金利14.6%など、あえて無利息期間なしを選んだ方が結果的に返済総額が抑えられるというパターンもあります。
無利息期間内や数ヶ月程度で完済できるのであれば無利息カードローン、返済期間が長引くようであれば低金利カードローンがおすすめです。
カードローン会社の公式ホームページには、登録なし・無料で使える返済シミュレーションがある場合も。
積極的に利用し、支払う利息を確認してみましょう。
クレカでのキャッシングは金利が18.0%に設定されている会社がほとんど。
そのためクレカで現金を借りるのは損。
お金を借りるのであれば、クレジットカードより銀行カードローンがおすすめです。