人間関係でパート辞めたい…後悔しないために考えてみる8ヶ条

やっと決まった仕事なのに、職場の人間関係に疲れてしまっている方必見!辞める前に、専門家が紹介する方法を試してみましょう。まずどうするか、会社への伝え方やタイミング、それでも解決出来ない時の対処法をアドバイスしています。
人間関係
森口瑞恵 (もりぐち みずえ)
心理療法カウンセラー

会社での人間関係で悩んでいる方は少なくありません。
仕事は生活のベースですし、悩みやストレスの大きな原因にもなります。

会社とは色々な人が集まる場所です。
人によっては、職場で一番重視する事が人間関係の人もいるでしょう。
やりたい仕事だけれども人間関係が辛くて辞めたいと感じることもあると思います。

もし人間関係に疲れたと感じたら辞める決断をする前に、今自分にできることがあるか一旦立ち止まって考えてみましょう。

1.冷静に今の状況を把握する

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冷静に考えるためにはまず、きちんと受け止め本音を話せる人に自分の気持ちを聴いてもらいます。
そういう相手が思いつかない場合はノートに気持ちを書きましょう。

思いつめている時は、考え方も極端に偏りがちです。
「こうするしかない」と選択肢が狭くなるので「他にも考え方があり、他にも方法がある。その中から自分で選択しよう。」と意識してみます。

考えを柔軟にするためにどんな方法があるかたくさん書き出します。
「これは無理」と思うようなことでも良いのです。
絞り出していくつも書き出しましょう。

他の人の意見が聞ける環境にある人は、冷静に考えられる第三者の意見も聴いて選択肢をできるだけ広げてみましょう。

2.どんな相手にどんな害を受けているか考える

自分と似ている部分や、自分自身の嫌な部分を相手に見ている場合もあります。
自分と真逆な部分が羨ましかったりして嫌な気持ちになることもあるので、心の奥の本音と向き合うことも一つの方法です。

悩みの種となっている相手は

  • いじめてくる同僚や先輩
  • パワハラをする上司
  • 接することが辛くストレスを感じる苦手な人

自分にどんな害が生じているか

  • 攻撃されている
  • 上から見下されている
  • おせっかいを焼かれている
  • 順位をつけられている
  • 許容範囲が狭く否定されている

自分が大切な友達に相談されたらどう答えるかという視点で、冷静に考えてみるのも良いと思います。

3.必要のない我慢について考える

何でも我慢して続けることが良いこととは限りません。

例えば上司や経営者からのパワハラは、会社に相談しても解決し難い場合があります。
パワハラは権力を使いあなたの心を支配します。

何とか仕事を続けようと一人で抱え込み、ギリギリまでその環境で頑張りすぎてしまった場合に以下の不調が起こります。

  • 自分に価値がないような感覚に陥る
  • うつ病などの症状が出る
  • 回復に長期間を要するほど自尊心が低下する

ひどいパワハラの場合やDVにも共通しますが、権力で支配する人の思考を改善することは簡単ではなく、被害者には必要のない我慢があるのです。

4.会社に相談できそうな時考えること

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信頼している上司がいて相談できそうだという人もいるでしょう。
勇気を出して相談しようと決めた時に気を付けてほしいことは、一気に自分をさらけ出して最初から全部を話さないということです。

信頼できると思っても、人は皆それぞれの価値観を持っていますので全部を理解してくれるかはわかりません。
少しずつ上司の反応を見ながら、大丈夫そうなら核心に迫った話をしていくのが安全です。
万が一より傷つく結果にならないために、自分を守る方法も残しながら相談しましょう。

上司に限らず同僚に対しても同じです。
安全かどうか、小出しにして反応を見ながら相談できると良いですね。

5.働く理由と働くリスクを考える

人それぞれ今の職場を選んだ理由があります。

  • ずっとやりたいと思っていた仕事
  • 家計の足しにするための仕事
  • やっと就けた仕事

働く理由によっても変わりますが、自分が悩みやストレスを抱えながら働くリスクについても考えてみます。
例えば、会社でのイライラを子どもさんにぶつけてしまったり、夫婦喧嘩が増えたりした場合は、自分にとって何が一番大切かを改めて考えてみましょう。

6.決めつけがないか考える

『○○すべき』を手放すことも一つです。

  • 「仕事は一つのことを長く続けるべき」
  • 「子どもにもお母さんが頑張っている姿を見せるべき」
  • 「一度決めて始めたことは、最後までやり遂げるべき」

お母さんが辛そうで笑顔が減り、子どもがお母さんを心配したり顔色をうかがったりするようになってしまっては逆効果です。
『○○すべき』という決めつけでなく、もう少し柔軟に「そうできた方が良い」くらいに意識できると良いと思います。

7.辛い気持ちのやり場を考える

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生きていくのには誰でもエネルギーが必要です。

仕事をすることでもエネルギーは消費しますが、大きなストレスを抱えて感情が乱れると、その感情にエネルギーがたくさん奪われます。
悩みがある時ほど、普段よりエネルギーの充電に意識を向けてほしいと思います。

ほっとできる時間を持ったり、少しだけでも好きなことをしたりする時間を確保できるといいですね。
「大切なエネルギーを無駄な相手には使わない」と意識してみてください。

8.社外へ相談する時考えること

  • 辞めざるを得ないような状況に追い込まれてしまった
  • 続けたい仕事だったのに、パワハラがひどくて続けられそうもない

理不尽な会社の対応に、労働基準局などに相談することも方法の一つです。

戦うことを決めた時、それは膨大な時間とエネルギーが必要になります。
一人で行うのは大変ですので、感情を吐き出せる場所と協力してくれる人を確保したいところです。

悔しい気持ちやみじめな気持ちを伴うこともあるので、本音を話し気持ちを整理できる場所をみつけてほしいと思います。

解決できず辞める時どうやって前進するか

色々と試したけれど解決できない時、人によって様々な気持ちがうまれます。

  • こんな自分はだめだなと感じてしまう
  • 辞める=ダメではありませんし、むしろダメでも良いのです。

    それで人の価値はかわりません。
    辞める決断をしたことも大切なあなたの一つの力です。

  • 辞める決断をすると仕事を失うとともに、別のものも失ったと感じる
  • 仕事を辞めることで失うものとは何でしょうか?

    別の職場を見つけることで取り戻せるものもあるかもしれません。
    取り戻せないものもあるかもしれません。
    取り戻せないと思う時、そのことをしっかりと悲しむことが必要です。

    その気持ちを話したり書いたりして、外に出す作業をしてみましょう。
    これから先へ進むためにとても大切な一つの作業です。

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記事を書いた人

心理療法カウンセラー
森口瑞恵 (もりぐち みずえ)
もっと楽に生きられるよう、あらゆる人間関係の悩みをサポート。対面や訪問相談だけでなく、メールや電話カウンセリングも対応。
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