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妊活から離婚に発展?不妊治療が原因での離婚の正解・不正解

妊活 離婚

不妊治療が直接的または間接的なきっかけとなり、離婚に至るケースもあります。
また、今は考えていないけれど、妊活を続けていった先で「離婚」という考えにたどり着くかもしれないと感じている方もいます。

そこで、不妊治療が原因での離婚とならないための対策や、良好な夫婦関係を築くためのコミュニケーションについてご紹介します。
妊活や不妊治療で追い詰められて一人で決断を出してしまう前に、まずは夫婦の在り方を再確認してみましょう。

不妊治療が原因での離婚とは?

不妊治療 離婚

不妊治療がきっかけで離婚に至ってしまうご夫婦は、残念ながらいらっしゃいます。
不妊治療を始めるということは、そのご夫婦にとってある種の“危機”の始まりでもあります。
夫婦にとっては子どもができないという困難があり、妻側にとっては肉体的にも精神的にも辛いという治療の実状があります。また夫側にとっては、実際経験できないがゆえに臨場感をもって理解できないといった歯痒さも出てきます。
さらに、互いの原家族(親、姉妹、兄弟)が関係してくる場合も多々あります。
そうした中、夫婦で足並みを揃えていかなくてはならないわけなので、これはまさに大きな危機と言えるでしょう。
“危機”と捉えると、乗り越えられないご夫婦がいらしても不思議ではありませんね。

不妊治療はどうしても妻側に、肉体的にも精神的にも負荷がかかるわけですが、その理解が夫側に見えないと妻は苛立ちを募らせます。
治療生活を続けていく中で、相手の理想とは違う面を見ていくうちに、「この先、この人とは夫婦として暮らしていけない」「子どもがいないのなら、なおさら夫婦でい続けるのは無理」となってしまうのです。
夫は夫で苛立つ妻にどう接していいかわからなくなり、次第に距離が発生するという悪循環にもつながります。

昔の気持ち

夫婦関係に問題があるとき、よく「結婚する前の出会ったころの気持ちを思い出して、どこが好きだったのか原点に戻って考えてみましょう」といった助言を耳にしますよね。
しかし夫も妻も、夫婦として人生の発達段階を生きているのです。
大人が子どもに戻れないのと同じで、当時の気持ちは思い起こせたとしても、歴史を重ねてきている夫婦が、結婚したてのころの関係には戻れないもの。
なぜならば、夫婦の関係は、どんどん成熟していくものだからです。

夫婦単位の危機は、昔のふたりではなく、今その時のふたりでタッグを組んで乗り越えなければ乗り越えられません。
1本のロープを共有し、互いを信頼しあって2人1組になって登るクライミングのように、一蓮托生な関係のはずです。
信頼できないと思ったら登れないのと同じように、不妊治療がきっかけで信頼できないと思ったら、夫婦で居続けられるだろうかと不安に思う感情がわくこともあるでしょう。
残念ながら離婚という結果になってしまったとしても、相手の本質がわかってよかったというケースもなかにはあるでしょうが、危機に対する準備不足、つまりコミュニケーション不足ということもあります。
早急に結論を出さず、やはりこの危うい時を、よい機会に変える努力はしてみていただきたいと思います。

夫婦関係を築くために大切なこと

コミュニケーション
離婚に至らないために大事なのは、やはり夫婦のコミュニケーションです。
感情的に不満をぶつけるだけだったり、相手を自分の思い通りに変えようとする方法ではなく、建設的なコミュニケーションがとれているかどうかがポイント。

以前、お子さんを事故で亡くされたご夫婦が離婚に至り、ご夫婦それぞれのお話を耳にしたことがありました。
しばしば夜遅くまで飲んで帰宅する夫に、妻は「私がこんなに悲しんでいるのに、あなたはよく飲みに行けるわね。あなたは悲しくないんだ」と責め続けたそうです。
夫は夫で当然深い悲しみを負い、その上に妻の悲しみからくる苛立ちを上手く受け留められず悩み、ひとり飲まざるを得ない状況に追い込まれていったそうです。
妻が感じる夫婦の温度差やすれ違いは、どちらもコミュニケーション不足によるものです。
コミュニケーションがとれていないがゆえに互いの気持ちが見えず、歩み寄ることすらできなくなってしまう状態は避けたいものですよね。

妻側も夫側も、大事な時こそ自分自身の気持ちを相手に伝えるため、感情的ではない、建設的な話し合いを意識することが大切です。

夫婦二人だけではなかなか話が進まない時には、カップルカウンセリングなどを受けてみるのもよいでしょう。
自分たちだけでは話せなかったことが話せたり、カウンセラーを介してお互いの考えや気持ちが見えてくることもあります。

不妊そのものが原因での離婚とは?

離婚 原因

不妊症による離婚への発展

夫婦の気持ちのすれ違いによるものではなく、夫婦どちらかに不妊原因があったことを理由に離婚を考えてしまう場合もあります。

自分に不妊原因があるとわかった妻の場合、「私ではない誰かと結婚すれば、夫は子どもを持てるんじゃないか」と思い、離婚を考えているという方もいます。
その逆も同じで、夫側に原因があった場合も同様の考えに至る場合もあるでしょう。
自分が不妊症であることに罪悪感を持ってしまい、パートナーの幸せな未来を考えるからこそ導き出してしまう非常手段です。

私自身も同じような悩みを抱えていた時期があるので、そのような心理状態もよくわかります。
夫に対して、「私とでなければ、子どもや孫を持つという人生があるのに、それを奪ってしまうようで辛い。他の人とだったら良い人生がおくれるんじゃない?」と言ってしまったことがあります。
それに対して夫が口にしたのは、「子どもが欲しくて君と結婚したんじゃない」という言葉でした。

一人で結論を出す前にするべきこと

自分が不妊症であることが原因で離婚を考えるようになった場合、その理由をきちんとパートナーに伝えましょう。
話もせずに相手の反応を一方的に決めつけ、一人で結論を出してしまうのではなく、相手にボールを投げてどんな答えが返ってくるか待ってみるのです。

その結果、相手から「離婚したい」「他の人と結婚して子どもを持ちたい」などと返答されたのであれば、離婚するしかないと思います。
しかし、妻側が自分に不妊原因があるから夫は違う女性と再婚した方がいいと思っていても、夫側は全くそんなことを思っていないかもしれません。
実際に思い切って話を切り出してみたら、「君はそんなこと思っていたの?」と言われる可能性もありますし、夫はその話によって、初めて妻の気持ちを知ることになる場合もあるのです。

結婚生活をどうしていくかを決めるのには、やはりボールの投げ合いが大切です。
本当に離婚しなければならないのかどうか、まずは二人できちんと話し合ってみましょう。

家族が介入する離婚問題

跡取り問題
中には、婚姻の継続について考えた方がいいケースもあります。

跡取りが必要だという家系に嫁いだ方で、不妊の相談を受けたことがありました。
病院へ治療に通い、内視鏡での手術もして頑張ったけれど、どうしても赤ちゃんができないとのことでした。
そんな中、夫が離婚届を持っているのを見つけてしまったとのこと。
それは夫の両親が用意したものらしく、妻である相談者の方のショックは相当のものでした。
夫が親から離婚届けを受け取ってしまっていること自体、どうでしょう?夫婦関係に一番大事な信頼を失って、この妻は幸せな結婚生活が続けられるでしょうか。

このように、自分たち夫婦だけではなく、親や原家族が介入してくるがために、離婚問題に発展してしまうケースもあります。
最終的に離婚するかどうかは、当人同士が決めなくてはなりませんが、この例のように、不妊治療がきっかけで本質が浮き彫りになることがあります。
大変難しいことですが、その時は、ご自身が自信をもって生きていける人生を基本に選択できたらいいですね。

不妊治療をすること、それはつまり、夫婦ふたりで危機と向き合うこと。夫婦の関係が試される時なのかもしれません。

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