妊娠が嬉しくないのはなぜ?二人目不妊や流産後の妊娠の深層心理

子供を切望しているにも関わらず、「妊娠した自分を想像しても嬉しくない」「妊娠したけれど喜べない」という方がいます。 なぜ、このような感情が生まれるかを専門家が深層心理から探ります。「二人目不妊」に潜む、意外な要因も見逃せません!
妊娠・出産

「二人目の妊娠を想像しても嬉しさがわいてこない」「せっかく妊娠をしたのに嬉しく感じない」などと、相談を受けることもあります。
このような悩みを抱える方の中には、一人目は自然に妊娠できたのに二人目はなかなか授かれない、「二人目不妊」で悩んでいる女性もいます。
また、不妊治療した結果の妊娠や流産したあとの妊娠に、不安な気持ちを抱えている人も少なくありません。

実は、妊娠を妨げている原因や妊娠を心から喜べない理由が、深層心理に潜んでいる可能性があります。
ヒプノセラピー(催眠療法)の考え方を用いて、心の奥に潜んでいた問題を取り除いてみましょう。

二人目不妊に潜む本音

妊娠が嬉しくない原因

一人目の妊娠は嬉しかったけれど、二人目の妊活をする中で再び妊娠することを考えると、あまり喜びの気持ちがわかないという女性がいます。
そのような悩みを抱える方は、深層心理に何かを抱えていることがあります。

例えば、大きなトラウマによって二人目がなかなか妊娠できなかったケースもあれば、家の経済力の問題や生活環境が関係していることもあります。
また、自分の仕事のキャリアや他にしたいことがあるという理由から、なかなか出産・子育てモードに入れていない方も少なくありません。
みんな二人目の妊娠を望む気持ちはあるものの、さまざまな考えで頭が混乱してしまっているのです。

しかし、「子供が欲しいけれど、なかなか二人目ができなくて…」と言葉に出したり、頭の中で考えたりする割には、その原因が何なのかをチェックし、整理してまとめられていないことが多くあります。
それを整理する方法として自分でできることのひとつに、思い当たる原因を書き出してみるというやり方があります。
実際にヒプノワークの中でもこの方法を実施。二人目(もしくは一人目)を妊娠できないことに対して、何か考えられる原因や思い当たることはないかと質問し、その回答を書き出してもらいます。

妊娠が嬉しくない理由とは?

不安の原因

不妊治療をしている方の場合

病院で不妊治療をしている女性の中には、妊娠を強く望んでいたはずなのに、実際妊娠すると「もしもだめになったらと思うと喜べない」などと、不安を抱く人がいます。
このような妊婦さんが、出産・育児に気持ち上手く持っていくにはどうしたらいいのか、考えてみましょう。

「だめになったらどうしよう」「得られるはずものが、得られなかったらどうしよう」とうい心配は、不妊治療のときだけではなく人間だれしも感じるもの。
独身の女性たちが、「結婚する相手が見つからなかったら…」「恋人ができなかったら…」などと悩んでいるのも同じことです。

赤ちゃんができなかったらどうしよう、できたとしてもダメになってしまったらどうしようという悩みは、セルフイメージとも関係しています。
まずは、そもそも今「なぜ赤ちゃんがほしいのか」というところに立ち返って考えてみましょう。
自分の深層に潜んでいる心理に向き合ってみると、赤ちゃんができなかった自分に対する恐れを抱きながら、逆にできることに対する恐れを心の奥底に隠し持っている場合もあります。
このように、深層心理にアプローチして原因を探るのがヒプノメソッド「ヒプノ未妊セラピー」なのです。

また、深層心理に埋め込まれている否定感やさまざまな負担が、不妊に関係することがあります。
ストレスフルな状態や、自信がなく自己否定を続けている状態が続くと、自律神経のバランスを崩したりホルモンの分泌量の異常を引き起こしたりと、心だけではなく体にも影響するのは事実。
ヒプノのアプローチによりストレスを取り除き、自己肯定感を取り戻していくと、不妊の状況にも変化がもたらされます。

流産経験のある人の妊娠

流産の経験が一度でもある人の中には、次に授かれたとしても「また流産してしまうんじゃないか」と思い悩む場合があります。
せっかく妊娠できたのに、もしまたダメになってしまったらということばかりを考えて、暗い気分になってしまうというパターンです。

妊娠はできるけれど、流産や死産を繰り返してしまう状態を不育症などと言いますが、専門家の間でも、何回流産を繰り返すと不育症とするかの定義は決まっていないようです。
流産してしまった子供がいる、過去に中絶した子供がいる、死産した子供がいるなど、過去に子供を失ったトラウマによって、自分で妊娠を継続しにくい状態を作り出してしまっているケースもあるのです。
このような場合は、失ってしまった子どもとしっかり向き合うことが大切。
流産してしまった子供と向き合う方法として、ヒプノでは「グリーフセラピー(悲嘆療法)」を行います。
グリーフセラピーは、妊娠・出産における問題を解消するためだけではなく、大切な家族を亡くした人やペットロスなど、悲しみに暮れる人の心の痛みを癒す場合などに使う手法です。

ほとんどの人は流産した子供としっかり向き合っておらず、消化しきれない悲しみの中に留まってしまっています。
グリーフセラピーでは、「人生に起こることすべてに意味がある」という視点に立ってセッションをしていきます。
妊娠・流産のすべての過程に最初から理由があるとすると、たまたま赤ちゃんを妊娠して、そしてたまたま流産したわけではないということになります。
そこで、ではなぜあのタイミングで一時でも自分のお腹の中にその魂が入り、肉体を持った赤ちゃんとして生まれるという選択をせずにすぐ天に戻ってしまったんだろうということを、その魂と話してみるのです。
どんなことに気づくために自分はその経験を与えられたんだろうという、「生かされてる視点」から考えましょう。
辛い出来事も敵ではない、自分は被害者ではないという視点に立って、自分が何を学ぶためにこの経験をしたのかを見つめることが重要なのです。

グリーフセラピーの方法

グリーフセラピー
グリーフセラピーでは、催眠に入った状態で、会いたい魂と触れ合ったり対話したりすることができます。
その魂が天に戻ってしまったことそのものにどのような意味があるのか、そのメッセージを聞き、お互い伝えられなかった想いを話すことで、生きる希望がわいてきたりします。

ヒプノでは、楽園のようなところでリラックスしている状態をつくり、セラピストが「じゃあ赤ちゃん入ってくるよ」と言って、流産してしまった赤ちゃんを入れてあげます。
例えば、まだ9~10週ぐらいの胎児のときに流れてしまったとしても、大きさで言うと3~4cmほどにまでなっているのです。
女性というのは赤ちゃんの命がお腹に宿った瞬間に母親になっていますので、胎児の大きさや姿に関わらず、やはりその魂とはものすごく深い関係性を持っています。
その深いかかわりを持つ親と子の魂同士の対話をするので、赤ちゃん自身がさまざまな情報をきちんと伝えてくれるのです。

流産を繰り返すという肉体的な現象については、医学的な理由があるケースも否定できません。
しかし、魂の目的というのは、毎回意味が違っています。
最初に流産した子供の魂と、次に流産した子供の魂とでは、それぞれに目的が全く違ったりするのです。
それをひとつずつ自分の中でしっかりと受け入れて、しっかりと解消し、自分の力で明るい未来を再構築していきましょう。

記事を書いた人

女優として活躍するも自身の乳がん発覚を機にヒプノセラピーの道へ。ヒプノセラピストとして妊娠・出産のサポートでも活躍中。
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