妊活中の女性の味方!薬膳家・阪口先生が教える「妊娠への近道」

日本における中国薬膳研究のパイオニアで、株式会社漢方キッチン代表でもある阪口珠未先生に活動内容を聞いてきました! 薬膳料理教室のほか、妊活サポートも展開しているその活動は女性に嬉しい内容ばかり。 妊活中の女性必見のアドバイスも要チェックです。
妊娠・出産

一人ひとりの体質や悩みに応じて、効果のある食材を組み合わせ、おいしい料理に仕上げる「薬膳」。
ヘルシー志向の女性を中心に人気上昇中の中国料理ですが、中国伝統医学をベースに、食で体質改善をはかる料理…というと、すこし難しく感じるかもしれません。

ところが、日本における中国薬膳研究のパイオニア・阪口珠未先生の手にかかれば、薬膳は誰もが気軽に試したくなる、身近な食テクに早変わり。
わかりやすい説明と、簡単おいしいレシピの紹介で、日本の薬膳ファンを増やしています。
薬膳料理
今回はそんな阪口先生の幅広い活動を詳しく紹介。妊活に効果のある薬膳レシピや、生理周期を整える薬膳食材の紹介など、女性視点の健康サポートにも注目です。
食を通じたケアで、女性ならではの体の悩みが改善されるという話に興味がある人もぜひチェックしてください。

薬膳を中心とする活動と妊活応援

── 薬膳を中心に、幅広い活動をされていらっしゃいますね。それぞれの活動内容について教えていただけますか?

薬膳に関しては、主に4つの活動の柱があります。
一つは東京で開いている、妊活応援の料理教室「漢方キッチン」。
講義だけでなく、実際に薬膳料理を作って食べるという流れのなかで、薬膳の生活への取り入れ方などをお伝えしています。
二つめは、漢方薬店での健康サポート。当社は薬店も兼ねているので、そこで漢方薬をお出しして、薬膳と漢方を併用しながら身体を整えていくように手助けしています。
阪口先生の活動内容
三つめは、3年ほど前から始めた薬膳セラピストの資格認定。妊活も含め、女性の身体の生理周期の整え方など、薬膳に関する多様な知識をもち、それを広められる人材の育成を進めています。
四つめは、薬膳メニューの提供。ホテルや飲食店、社員食堂などに、私たちが考案した薬膳のなかで、日常でも取り入れやすく、外食のなかで楽しく薬膳を召し上がっていただけるようなメニューを提案しています。

── 薬膳以外の活動もされているそうですが?

社会貢献に関する活動も行っています。一つは、不妊に関する活動です。
自治体や大学などに出向き、大学生や高校生といった若い人を対象に、不妊を防ぐ生理の整え方などをご紹介。
この時点からのケアによって、不妊を減らすことができますので、そのあたりの啓蒙活動を行っています。

「和のスーパーフード」計画

── 社会貢献に関する、もう一つの活動とは?

農家さんのお手伝いみたいなことですが、生薬の薬用部位以外の部分を、薬膳の食材として商品化する活動です。
これまでは捨てられていた部分ですが、薬膳の食材としては非常に使いやすいものがあり、それを利用しようという考えです。
桑の葉収穫
国内の生薬を育てている農家さんや、緑地産業化のお役に立てばという思いで活動を始めました。
また、「和のスーパーフード協会」という活動も立ち上げているところです。薬膳食材の商品開発というかたちで、農家さんのバックアップ活動をしています。

── スーパーフードの注目度は高いですが、輸入品が多いですね。「和のスーパーフード」は国産にこだわって先生が開拓しているということですか?

そうですね。たとえば、日本の農家さんで昔から育てられている桑の葉や桑の実。どちらも漢方食材で、特に桑の実はアンチエイジング効果が非常高いんです。
でも、桑の葉は蚕の餌のイメージがあり、また、桑の実は流通が大変ということで、ほったらかされているのが現状です。
桑ベリーの収穫
そういうものを商品化できれば、農家さんにも、薬膳の食材で身体を整えたいという人にも喜ばれると考え、頑張っています。

── 日本人には海外産のスーパーフードより、日本産の方が合うということもあるのでしょうか?

そういう例もあります。梅もその一つ。西洋では収穫できないので、プラムになってしまいますが、日本人は梅を食べることで、夏に起きやすい症状をコントロールできたりするんですよ。
また、国産の食材であれば、輸送経路が短いぶん、防カビ剤などを使わずにすんだり、生産者の顔が見えて安心だったりというメリットもあります。

コレだけで妊活効果は全然違う!

阪口先生講演会
── 先生の活動には、妊活に関するものもありました。妊活中の人や妊活を考えている人に、これだけは伝えたいというメッセージはありますか?

まず、子宮の状態を整える前段階として、自分の生理を確かめてほしいです。
生理前のイライラや、生理痛、周期の長い短いなど、人によって違いはあると思いますが、特に注目すべきは、ある程度、一定の周期できているかどうかです。

もし周期にばらつきがあり、経血が少ない、血のかたまりが多い、痛みがある、月経前症候群があるなどの症状があれば、そうしたトラブルをなくすというだけで、妊活効果は全然違います。
まずは、自分の生理に何かトラブルがないかどうか確かめるところから。そうすれば、妊活のもっと前の段階で、状況の改善が期待できます。

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記事を書いた人

日本の中国薬膳研究の先駆け的存在!妊活を応援する料理教室の運営や、企業・自治体への薬膳メニュー提案など幅広く活躍中。
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