慣らし保育は必要?期間中のスケジュールと仕事復帰のタイミング

慣らし保育とは何なのかをイチから解説!職場復帰を考える働くママなら知っておきたいスケジュールや注意点をチェックしましょう。 子供だけでなく母親自身のメンタルについてのアドバイスなど、新しい生活サイクルに慣れるヒントを紹介します。
子育て

慣らし保育は試練の期間!?

幼稚園や保育園での生活は、子供にとって初めてとなる社会経験。
これまでの家庭生活とは違ってたくさんの子供達と過ごす園生活では、思い通りにならないことや苦手なことにも遭遇します。
子供にとって何よりつらい初めての経験は、長時間親と離れて過ごさなくてはならないということ。
最初は大泣きしてもすぐに慣れる子、預けている間ずっと泣き続ける子、泣くのを我慢している子など、子供によってさまざまです。
子供達が徐々に園生活に慣れていけるようにと、たいていの園では慣らし保育を実施しています。

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しかし仕事復帰を予定しているママにとっては、保活に次ぐ試練と言われている慣らし保育。
働くママにとっての慣らし保育は、預かり時間が短くほとんど出勤できないという試練の期間なのです。
慣らし保育は、子供にとっても仕事復帰を目指すママにとっても、新しい生活に慣れるための大切な準備期間。
仕事復帰へ向け上手に慣らし保育を活用して、親子で心と体の準備を整えましょう。

慣らし保育とは

慣らし保育とは?

慣らし保育とは、初めて親から離れて集団生活を経験する子供の負担を軽くするために、まずは短時間の保育から経験し、徐々に通常保育に慣れていけるようにと設けられた期間のこと。
入園後の数日間〜2週間程の期間で実施する園が多く、各保育園や自治体の方針により異なります。
たいていは慣らし保育期間終了後に通常保育に移りますが、子供の状況によっては慣らし保育が延長となってしまうことも。
慣らし保育の期間や内容は、各保育園や役所に問い合わせて確認しましょう。

保育園を変える場合、つまり転園する子供の場合は既に保育園生活を経験しているので、状況により慣らし保育は短縮、または免除となることもあります。

慣らし保育のスケジュール

子供が無理なく保育園生活に慣れていけるように、段階的な慣らし保育のスケジュールを設定している園がほとんど。
園により慣らし保育の期間や活動内容はさまざまですが、例として、5日間の慣らし保育となった場合の活動スケジュール例を紹介します。

1日目

母親から離れて保育園という場所や保育士に慣れるために、1〜2時間程度の自由遊びをして過ごす。

2日目

保育時間を3〜4時間の半日程度に延ばし、同じ年齢のクラス活動に参加する。おやつを食べる。

3日目

午後まで保育時間を延ばし、昼食を一緒に食べる体験をする。

4日目

さらに保育時間を延ばし、昼食後のお昼寝までを体験する。

5日目

慣らし保育終了後の通常保育時間と同じ園生活を、一通り体験する。

初日は1〜2時間の保育時間から慣らしていき、最終的には通常のお迎え時間まで滞在できるようなスケジュールが設定されています。
家とは違う環境で食べる給食や、家族以外の人と寝るお昼寝は、慣れるまでに時間がかかってしまう子供がほとんど。
食事やお昼寝などの項目を全てクリアしなくても、たいていの園では一通り体験できたということで慣らし保育は終了します。
通常保育に移った後も、しばらくは連絡ノートに「食べられませんでした」「お昼寝できませんでした」と書かれている日が続くことも珍しくはありません。

慣らし保育の注意点

慣らし保育 注意点

病気をもらいやすい

たくさんの子供達が集まる保育園では、インフルエンザや胃腸炎、水疱瘡(みずぼうそう)やおたふくなど、感染力の強い病気は一気に感染拡大することが多々あります。
初めて集団生活に入る子どもは、感染力の強い病気に限らず、発熱や咳、鼻水などの軽い風邪にもかかりやすいもの。
慣れない生活での緊張や疲れ、ストレスなどもあり、慣らし保育中に体調を崩す子は多くいます。
お休みをしてしまうと慣らし保育期間は延長となってしまうので、勤務開始日は余裕を持って設定しておけると安心です。

ママ自身も情緒不安定になりやすい

慣らし保育はママにとっても、子供と離れることに慣れ、仕事復帰後の生活サイクルに慣れるための期間。
仕事復帰という緊張や、ずっと一緒にいた我が子と離れるという初めての経験に不安になり、ママも情緒不安定になってしまうのは当然のこと。
登園後も延々とギャン泣きを続ける我が子を見て、罪悪感や寂しさや悲しさなど、さまざまな感情が溢れてくるものです。
子供は泣かずにケロリとしていても、ママが号泣してしまったなんてことも。
仕事復帰へ向けて気持ちを切り替え、親子で保育園生活に慣れていきましょう。
パパにとっても家事分担や育児分担に慣れるための期間。
共働きの生活リズムを体験することで、対処法や改善点も見えてくるもの。
慣らし保育は子供だけではなく、家族みんなで心と体の準備を整える期間。家族で協力して乗り切りましょう。

スムーズに乗り切る3つのポイント

慣らし保育 3つのポイント

親も子も、新しい生活環境に慣れるための慣らし保育。
スムーズに慣らし保育期間を乗り切るためのポイントを3点紹介します。慣らし保育終了後も意識しておくと良いポイントです。

①登園後はすぐに帰る
登園したものの子供に泣かれてしまうと立ち去るにも心苦しく、その場からなかなか離れられないもの。
しかし子供は保護者の姿が見えるだけで、諦めがつかずに泣き続けてしまいます。
登園後は覚悟を決めて笑顔でその場をすぐに離れ、先生にお任せしましょう。

②お迎え時は愛情たっぷりと
お迎えの時にはしっかりと抱きしめて、慣れない園生活での頑張りを褒めてあげましょう。
帰宅後は愛情たっぷりに接して、お話が出来る年齢ならば子供の話をよく聞いてあげると気持ちの整理にもつながります。

③先生との信頼関係を築く
保育園の中での様子を記した連絡ノートを活用している園も多いですが、やはり先生と実際に会話をしてわかることも多くあります。
今後の保育に役立てるために、先生も家庭での様子や保護者の気持ちを知りたいと思っています。
コミュニケーションを密に取り、不安なことや心配なことも相談できる信頼関係を築きましょう。
保護者と先生の間にしっかりとした信頼関係があると、子供にもその安心感は伝わるもの。
慣らし保育をスムーズに乗り切るために、また慣らし保育終了後も充実した園生活を送るために役立ちます。

慣らし保育中の出勤

慣らし保育 対策

慣らし保育中は預かり時間が短く、急な呼び出しがある可能性も高いので、フルタイム勤務のママは欠勤や早退の毎日となってしまう厳しい期間。
仕事を開始するのは慣らし保育終了後がおすすめですが、入園日=勤務開始日と決められている保育園や、転園でも慣らし保育が必要な保育園も。
フルタイム勤務で慣らし保育を乗り切るためには、周囲の協力体制を整えておく必要があります。
慣らし保育に備えていくつかの対応策を紹介するので、入園前に手続きなど済ませておくことをおすすめします。

ファミリーサポートなど行政サービスに登録する
保育園へのお迎えとその後の預かりや、習い事への送迎など、地域によりサポート内容はさまざま。
地域の行政サービスやファミリーサポート制度を調べて登録しておきましょう。
病児保育に登録する
子供が病気でも出勤しなければならない時、病児保育施設では病気の子供を看護・保育してくれます。
近くの施設を調べて登録しておくと、いざという時に安心です。
おじいちゃん、おばあちゃん、実家に依頼しておく
頼れる実家が近くにある場合は、早いお迎え時間や緊急の呼び出し時に助けを借りましょう。
パパに有給休暇を取得してもらう
仕事を開始したばかりのママよりも、パパの方が有給休暇を取得しやすいことも。
子供にとってもパパの送迎は嬉しいものです。
時短勤務を申請する
子供が3歳未満ならば6時間の短時間勤務にできると法律で定められています。
会社により独自の時短労働制度を設けている場合もあるので申請して利用しましょう。
一時預かりを利用する
慣らし保育中は預かり時間が短いので、短時間制の一時預かりも利用する方法があります。
入園前から利用して慣れておくと、子供もリラックスできます。

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育休明け入園

育児休業明けで職場復帰する場合は、慣らし保育の期間を考慮して、会社や上司とよく相談して復帰日の予定を立てましょう。
慣らし保育の期間や延長については保育園や役所に問い合わせておくと、復職日の予定が立てやすくなります。
認可保育園の多くは勤務開始月内であれば、その月初めから入園することが認められています。
月末に復職日を設け、月初めから慣らし保育に入るスケジュールが理想的です。
慣らし保育終了後に仕事復帰できるよう会社や保育園と交渉を重ねていきましょう。
認可外保育園の慣らし保育は、園により独自の方針で行っており、状況に応じて柔軟に対応してくれることが多いので園長先生に相談しましょう。

記事を書いた人

主婦の『変わりたい』を叶える情報メディア、syufeel編集部です。
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